vol.2 / 2004.03.04 11 〜 2004.04.15 17
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「マークとブランドン」、今回で連作は終了です。 二人をつなぐ「クロウ」、最後の日々、 マークがブランドンを失ってからそれを受け入れていくまでの心の変化を、 同じ季節に合わせて描きたいと思いました。 それぞれの絵のイメージはHPを開く以前からあって、絵の題名を決めたり、 選曲も少しずつ進めていました。 毎週更新はかなり大変でしたが、ずっと思い描いていたものを形にできた今は 嬉しさと安堵感が半々です。 ブランドンの出演作品もビデオ化されているものは全て見ることができました。 初めの頃の作品はクロウとは比べるべくもないものがほとんどでしたが、 彼の広東語が聞けたり、くるくる変わる表情に魅了されたり、クロウとはまた違う、 彼自身の生き生きした姿に触れられました。 素晴らしい人だったと改めて感じます。 「あの日の輝き」は「リトルトウキョー殺人課」のラスト近く、 ビデオを止めてスケッチしたものから描きおこしました。 この時の笑顔は本当に輝いていました。 映画の場面は夜のリトルトウキョーですが、ここ数日、若葉がきらきらしながら 風に揺れているのを見ていて、これにしよう、彼にふさわしいのは街の灯りではなく 生命力を感じる自然の光だ、と思いました。 連作を通して描きたかったことは、ひとつは内面的なこと、もうひとつは「光」です。 傾きかけた太陽の暖かい光、青白く冷たい月の光、燃え上がる炎、 安らぎを感じさせる部屋の灯り、小さく光る星の光、祈りをこめたろうそくの光、 そして日に透ける若葉と木漏れ日。 夕暮れと夜の場面が続いていたので、最後を明るい絵にできて良かったです。 これまでの7回分を、構成を少し変えて本館に「マークとブランドン 3 ・ 4」として まとめました.。 ブランドンの作品リストと感想、「クロウ」については REMARK にあります。 個人的な思い入れどっさりの連作にずっとお付き合いくださって、 ありがとうございました。 |
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Light a candle for him ・・・・彼のために祈る、という意味です。 ろうそくを誰かのために灯すことが祈りを表していることを知って この絵のイメージが浮かび、題もそのまま決まりました。 描きたかったものは「ろうそくの炎が照らし出す空間」と「追憶」です。 この絵を見た方から素敵な言葉を頂きました。 「目に見える灯火は消えても、 思いはずっと心の中で燃え続けていくのでしょうね。」 ゆらめく炎の向こうに見ているのは、遠い日の思い出。懐かしい日々。 耳に残るのは最後に交わした言葉。ブランドンの声。 "I'm your brother......forever." ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ さて、今回は頂き物がいろいろあります。 別館とLINKSをぜひご覧ください♪ |
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1993年3月30日。 その日、事故は起こりました。 銃は、空砲だったはずなのに。実弾が入っているはずなどなかったのに。 "なぜ、もっと会っておかなかったんだろう。" "なぜあの時、冗談にでも「気をつけろよ」と言ってやれなかったんだろう。" "十年、二十年先も健康で幸せでいられると、なぜ信じていられたんだろう。" "後戻りできないとわかっているのに、予測できるはずがなかったとわかっている のに、消しても消しても湧き上がってくる「なぜ」を、どうしたらいいんだろう。" 大切な人を失ったとき、それは「哀しい」という気持ちだけではないと思います。 なぜこんなことが? なぜあの人が? という怒りにも似た気持ち。 何かできることがあったのでは、という自分を責める気持ち。 自分の一部が消え去ってしまったような喪失感。 少し時間がたって落ち着いたと思ったころに、ふいに襲ってくる悲しみ。 受け入れるのにはとても時間がかかります。 "・・・・ Can you see me from the sky ? " |
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1993年3月。 ブランドン・リー、28歳。マーク・ダカスコス、29歳。 8歳と9歳で出会った二人は、それぞれ俳優の道を歩き出していました。 このときブランドンは「The Crow」の撮影終盤。 マークは「Only the Strong」の撮影に入るころだったと思います。 マークはブランドンからの電話を受け、いろいろなことを話したと言います。 きっと互いの映画のこと、キャリアのこと、 ブランドンはまもなく迎える結婚のことなどを話したのでしょう。 未来への夢を。 "Believe me, nothing is trivia." ・・・・ Eric Draven 映画の中でエリック(ブランドン)が口にした言葉。 「つまらないことなんてないんだ。」 生きている瞬間瞬間がかけがえのない、大切なものなんだ、と彼は気づくのです。 ブランドンの突然の死を、マークはどんな気持ちで受け止めたんだろう。 翌年に公開された「The Crow」を、どんな気持ちで見たんだろう。 最後の電話、最後の会話はどれほど貴重なものだったただろう・・・・・。 そう思わずにはいられません。 |
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光と闇。 「The Crow」を観て感じることの一つは「闇があってこその光」ということです。 夜の闇、カラスの黒、主人公の髪と服も黒、モノトーンの建物・・・・と、 色彩はほとんど感じられず、鮮やかな色は記憶の中だけにあるかのようです。 全体として暗い映像が多いのですが、 その分、わずかな光が照らし出す光景はとても美しいです。 内容も大好きですが、映像と音楽がどのシーンもすごくかっこいいです。 今回、どのシーンを描こうかいろいろ考えましたが、 場面一つ一つが「絵になる」のです。 ゴシック調の風景、回想シーン、犯人を追いつめる鬼気迫る場面、などなど。 銃撃シーンも、もともとはあまり好きではないのですが、この作品は別格です。 大勢の悪党たちを次々に倒していくエリック(ブランドン)の激しいアクション、 発砲する銃の閃光、強烈なロックがぴたりとはまって、ぞくぞくするほどです。 「Requiem」は死者のためのミサ、鎮魂曲、挽歌です。 犯人たちにあがないをさせていく、 それが主人公にとってのRequiemなのかもしれません。 |
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「The Crow」に満ちているもの。 それは胸に突き刺さってくるような悲しみと痛みです。 恋人のシェリーとともに殺されたエリックは、カラスに導かれて蘇り、激しい怒りとともに犯人たちに復讐していきます。 因果応報を絵に描いたような復讐劇。 そう言ってしまうのは簡単ですが、でもそれは「復讐」なのでしょうか。 ブランドンは語っています。 「これは・・・・被害者の正義だよ。」 現実の世界では果たすことのできない、被害者の正義。 たとえそれを果たしても、決して戻ることのない、命、未来、幸福。 だからこそ、どんなに激しい怒りの描写があっても、 後に残るのは深い悲しみの余韻です。 全身全霊で演じるというのはこのことなんだ、と思わずにはいられない ブランドンの演技。 見るたびに感じる「壮絶さ」。 生と死、喜びと悲しみ、希望と絶望、怒りと空しさ、光と闇、罪と罰・・・・・数々の「対」。 「The Crow」を見て感じることは本当にたくさんあります。 |
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今回のTOPは「The Crow」。 今月は「マークとブランドン」をテーマに毎週更新していく予定です。 ブランドンのクロウを観て、数年後にビデオ「クロウ3」を見つけて出会ったのがマーク。 そしてマークとブランドンの関わりを知ったことで、ブランドンの作品をもっと観たい、 彼のことをもっと知りたいと思うようになりました。 11年前の今頃、ブランドンは映画「クロウ」の撮影中でした。 彼の最後の作品は、今見ても全く色あせることがありません。 見るたびに新たな発見があります。 これからもずっと、大好きな映画であり続けると思います。 BGM「雨も晴れる」は「クロウ」の中のエリック(ブランドン)の台詞、 "It can't rain all the time."にちなんで選びました。 映画の最初に映るエリックの穏やかな表情が印象的です。 |
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