Mani and a horse





あたたかい鼻先を押し当てて
甘えてくるお前
知らん振りをしてみせても お前にはわかっている
私が微笑んでいること
もうすぐ振り向かずにいられないこと

澄んだ空気 光に満ちたおだやかな午後


私の心に風が吹き荒れているときも
空知らぬ雨を降らせているときも
お前はそっとふれてくる
そのあたたかさが 私の中に流れこんでくる

何も言わなくても
何も求めなくても
お前はおしみなく与えてくれるのだ

誰にも見せることのない涙を
お前だけは知っている


お前にしてやれることはなんだろう
お前が与えてくれる以上のものを 私は与えてやれるだろうか

いつも幸せでいられるように 満ち足りていられるように
そう願っているけれど
お前のあたたかさにふれるたびに
与えられているのは私だと気づかされる 
そのくりかえし


私にできるのは ほんのささやかなこと
ともにいること ともに生きること

命つきるまで 愛しつづけること