1997  DRIVE  DRIVE / 破壊王


カンフーアクションが存分に楽しめて、何度も笑えて、さらにはマークの歌まで聴けて、大満足♪、の作品です。マークを語るにはこれは外せません。見つけたらぜひ!

<ストーリー>
香港の警察官だったトビー・ウォン(マーク)は中国政府の手を逃れるため、
貨物船に密航してサンフランシスコの港に到着します。
中国人組織、その手先であるアメリカ人の集団に追われるその理由とは・・・・。

<アクション>
マークのカンフーを最も楽しめるのは、間違いなくこれだと思います。
カンフーアクションとしては、私はこの「DRIVE/破壊王」が一番好きです。
これぞカンフー!と言いたくなるような動き、目にも止まらぬという形容以外思いつかないほどの速さ、わくわくします。
すごい速さなのでつい巻き戻ししたくなりますが、場面・画面としてはとても見やすいです。
カットが長く、視点も安定しているので、アクション全体をつかみやすいです。
カンフーシーンが素晴らしい、このことだけでもスティーブ・ワン監督に感謝!

マークのアクションというと華麗な蹴りがすぐに浮かびますが、ここで見せてくれる拳の応酬もまた凄いのです。
まさに連打、トリルのようにババババ、と打ち出されて、攻撃をかわしながらそのまま打ちこむ全く切れ目の無い動き、速さ。
振り付けがまた工夫に富んでいて、カッコイイ!だけでなく大真面目なはずなのに笑わせてくれたり、マークの経歴の一つである「全米選手権床運動銀メダル」(←こんなことまで。マークってすごい)を活かした、体操を思わせる動きまであります。
最高です!

<コメディ>
マークの出演作品では数少ないコメディのひとつにして傑作です。
マーク演じるトビーは決しておちゃらけた役ではないのですが、特殊な状況の中ではものすごくおかしい言動だったり、周囲の人間が普通でなかったりで、とにかく笑えます。

監督のセンスなのか、視点が微妙に中国的な気がします。
アメリカ人と中国人の固定観念をトビーと相棒になったメリックが言い合ったり、
米中それぞれを代表するようなものをちらっと登場させるなど、ヒジョーに楽しい。
例えば(以下具体例なので、空きスペースは反転させてください)

アメリカ人らしさとして 
 ・セサミストリート
 ・米軍が訓練でジョギングしながら歌いそうな歌
 (デリバランスがトビーを起こそうとして歌う)
 ・チアリーディング
 (これもデリバランス。ガレージでトビーに心酔して応援する)


中国っぽさとして
 ・トビーが偽名としてとっさに「サモ・ハン」と言う。
 (こんなにスリムでハンサムなサモ・ハンがどこにいる!?)
 ・終盤のバイクを使ったアクションは、「死亡遊戯」を思わせる。
 ・加藤雅也のサングラスが、ぱかっと真っ二つに切れる。がくっときます(笑)。

<マークの歌>
すごく楽しそう、そして驚くほど上手い!
歌詞は即興のよう、メロディは何か元歌があるのかな?
トビーがメリックに語りかける歌です。
語るといってもすごくノリがよく、音楽としてはジャズのようなミュージカルのような感じ、振りつき、語りつきです。
ステージに向かって走ってぴょんと飛ぶところがあるのですが、それがまた高い!
観客のどよめきも聞こえます。

マークの歌声は普段のテノール+一瞬だけ都はるみのようなうなり+ファルセット!
ずっと聞いていたいです(*^^*)。



<おまけ>
邦題は「破壊王」ですが、トビーは全然破壊王でありません。
原題にそういう含みはないし、あえて呼ぶなら「逃亡者」です。
原題の「DRIVE」は複数の意味を表していると思います。
1.駆動装置(作中のバイオエンジン)
2.(追っ手がトビーを)追う、狩り立てる
3.(バイオエンジンが生体反応を高い状態に)追いやる
4.運転する(ロードムービーの一面もある)